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2006年11月05日

●コミックビームFellows!vol.2

続いてvol.2の感想。

・「シャーリー・メディスン」森薫
まあはっきり言って目当てはこれだったんですが。森薫の「エマ」じゃないほうのメイド漫画「シャーリー」の続編です。と言っても別に「シャーリー」自体はっきりと終わったものでもないので、自然に日々のくらしを続けている、というくらいのことなんですが。13歳の健気なメイド、シャーリーと、カフェの女主人のベネットさんの心温まる暮らしを描いた素朴な短編。無口なシャーリーの感情が表情とかしぐさとかからにじみ出るさまがとても魅力的です。ベネットさんがさばさばとしながらシャーリーを優しい目で見ているところも感じられるし、なんとも確かな技術に裏付けられたほのぼの話、これが「匠」です。

・「剣姫」湯浅ヒトシ
剣の腕に自信のあるお姫様が剣士に扮し、旅に出て理想の男性を捜し求める時代劇。姫と旅の薬売りが出会い、そして別れ、姫の心がうごいていくさまが剣に託して描かれてます。とにかく絵が魅力的というか、好みでした。ちょっとどうかという例えですが、SUEZENをちょっと古くしたような、というか。やわらかでほっとする、なんともいえない魅力のある絵です。そして漫画としても面白い。姫が病に倒れ、薬売りに看病されているシーンなどは、濃厚なエロを感じたし、決闘シーンもスピード感があり、何が起こっているかがきっちり判る。思わず他の単行本「耳かきお蝶」をアマゾンで買ってしまいました、素晴らしい。

・「聴こえてくる歌」百名哲
ラジオ局で働く青年が、女子アナウンサーとのちょっとした恋とか、仕事の挫折とか、社会の汚さとかと向き合いながらちょっとだけ成長する話。仕事を通した夢、現実、理想、そういうものがぐるぐる廻ってて、それでもやるしかねえ、っていう前向きなやるせなさ、みたいなものに包まれたやさしい話でした。いいなあ。

vol.2は、vol.1に比べて少女が主人公の話が多いため、ちょっとリリカルに仕上がってる印象でした。まあでも結論としてはどっちも面白い。強い芯を持った作品が多いので、漫画をがっつりと読みたい、という人にはオススメします。次も出て欲しいな・・・。

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